栽培のこだわり

栽培のこだわり1

秘境、信州高山村
この独特な気候風土が、
おいしさを育む

ぶどう栽培に必要な条件は、日照時間、降水量の少なさ、昼夜の寒暖差、水はけのよい土壌です。
長野県の北部に位置する高山村にはこの条件がそろいます。
夏は、透き通るような強い日差しで暑さを感じますが、夜はクーラーなしに寝られます。
西向き斜面には、熟すのに必要な赤色がかった日差しがたっぷりふりそそぎ、
土壌は、重厚な火山灰土壌もあれば、石ころだらけの扇状地もあります。
標高は、高山村の入り口は400mであるのに、一番上の畑は900m程もあります。
この高山村の独特で多様な風土が、多種多様なぶどう、フルーツを生み出しています。

栽培のこだわり2

畑は生きもの
畑全体を一つの生態系と考える
中心は、土作り

たむさんのぶどう園では、畑全体をまるでひとつの生命体のように捉え、なるべく自然な環境、生態系に近づくようにぶどうを栽培します。
化学肥料を使ってたくさん栄養を与え、害虫が寄ってきたら農薬を多く散布するような栽培方法は行いません。
自然の助けをかりて、なるべく人工的なものに頼らないで栽培方法でぶどうをつくります。
そして、その中心は、土づくりにあります。
豊かな土は、たくさんの空気と必要な栄養を保持し、健康な根、元気な樹を育てます。その樹々から実るぶどうは健全で芳醇な味わいをもつようになります。

豊かな土づくりの原動力はたくさんの微生物。植物のみの堆肥と何百万年も前の地層からとれる貝化石を使い、微生物が住みやすい環境を整えてあげます。
蛾やカメムシ等はぶどうに悪いことをする害虫ですが、それを食べてくれるカエルやトンボ等のよい生きものを引き寄せてくれます。
それだけでなく、ぶどうの葉っぱを枯らした、腐らせたりする病原菌さえも抑え込んでくれます。

栽培のこだわり3

よりよい味を求めて、不断の研究
平棚栽培技術で、健全でうま味のある
ぶどうをつくります

ぶどうのおいしさは、太陽からふりそそぐ日差しがつくりだします。
いっぱい浴びるには、ずっと葉っぱが太陽に向いている方がよい。
この日差しを最大限浴びさせる方法が、公園の藤の棚のような背の高い平棚で栽培する方法です。

ワインブドウを含む40種類以上のぶどう品種を栽培していますが、
同じぶどうでも土壌やその他の条件によって向いている栽培方法が異なります。
高山村の土壌も場所によって随分異なります。
どの品種がどの場所で合うのか。どの栽培方法がよいのか。思索の旅は尽きません。
また、ぶどうは植物でありフルーツの一種です。
フルーツのそれぞれの特徴や共通する植物生理を知るために、梅、杏子、さくらんぼ、桃、メロン、ラズベリー、カシス、洋ナシ、キウイ等々色々なフルーツを栽培しています。

ハウスを活用して栽培の研究もしています。
露地栽培と比べて雨を防げる等、様々な条件を制限できるので、色々な技術を駆使して栽培しています。技術の粋を集めた栽培方法で特別なものをつくっていきたいです。
またここで得た知見は露地栽培にも応用し、品質の向上に努めます。